AutoLISP入門 関数紹介

【AutoLISP】四則演算の関数

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はこ
はこ

こんにちは!はこです。

業務で5年以上AutoLISPを使用しています。

AutoLISPってなに?という方はまずこちらの記事をご覧ください。
AutoCADユーザーがAutoLISPを覚えるべきメリット3選

足し算、引き算、掛け算、割り算をまとめて四則演算と呼びます。数値計算において最も基本的な計算であるため、AutoLISPを独学したい方にはまず最初に覚えていただきたい内容の1つです。

ちなみにAutoLISP初心者にとって重要な関数はこちらの記事で解説しています。
【入門】AutoLISP初心者が最初に覚えるべき関数5種!

四則演算の記述自体はすごく簡単なので一度見ていただければ理解できる内容になっています。AutoCADの自動化、効率化に向けた第一歩となるのでぜひご覧ください。

【AutoLISP】四則演算の関数

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四則演算

四則演算はプラスやマイナスなどの演算子が関数となり、引数に数値を指定することで計算が行われます。引数には複数の数値を指定することが可能で、実数を含む場合は返り値も実数となります。引き算と割り算は先頭の数値に対して残りの数値が処理されるので引数の順番には注意してください。

足し算 +

足し算の関数は「+」です。引数の合計が返り値となります。

(+ 1 2 3)
6
(+ 1.0 2 3)
6.0

引き算 -

引き算の関数は「-」です。先頭の引数から残りの引数を引いた数値が返り値となります。

(- 1 2 3)
-4
(- 1.0 2 3)
-4.0

掛け算 *

掛け算の関数は「*」です。引数をすべて掛けた数値が返り値となります。

(* 1 2 3)
6
(* 1.0 2 3)
6.0

割り算 /

割り算の関数は「/」です。先頭の引数を残りの引数で割った数値が返り値となります。

(/ 1 2 3)
0
(/ 1.0 2 3)
0.166667

インクリメント / デクリメント

インクリメントとは変数の値を1だけ増加させる演算のことです。デクリメントはインクリメントとは逆で変数の値を1だけ減少させる演算を表します。四則演算とは異なり、引数には1つの数値しか指定できません。引数が実数のときには返り値も実数となります。

これらの関数は繰り返し処理で変数の値を1ずつ変化させたい場合に役立ちます。繰り返し処理についてはこちらの記事で解説していますのでよろしければご覧ください。
>>AutoCADで楽をしたい人必見【繰り返しを自動化するAutoLISP関数3選】

インクリメント 1+

インクリメントの関数は「1+」です。引数の数値を1だけ増加させた数値が返り値となります。

(1+ 2)
3
(1+ 2.0)
3.0

デクリメント 1-

デクリメントの関数は「1-」です。引数の数値を1だけ減少させた数値が返り値となります。

(1- 2)
1
(1- 2.0)
1.0

まとめ

今回のまとめ

  • 四則演算は演算子が関数となり、先頭の数値に対して残りの数値が処理される
  • インクリメントは変数を1だけ増加、デクリメントは1だけ減少させる演算

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